日本社会が抱えるさまざまな問題のひとつとして「少子高齢化」が叫ばれて久しい。日本はいまや高齢化社会のはるか先をいく「超高齢化社会」に突入している。現在、日本の高齢者(65歳以上)人口は2700万人に達し、4人で1人の高齢者を支えている。25年後に全体の約3分の1が高齢者になると予測されているほどの、世界一の“高齢者大国”なのです。この世代の人たちを、年金や福祉を消費する側から支える側へと変えていかなければ、超高齢社会の持続は困難になります。豊かな知識と技術、人のネットワークをもつ高齢者は莫大な社会資源です。また、大多数の高齢者は多少の助けがあれば、日常生活や仕事も続けられます。そういう意味でも起業の中でも今後は、高齢者の起業を盛んにすべきである。今後、大企業がグローバル展開を進めることを考えれば、雇用の受け皿としても日本の起業をもっと盛んにすべきである。レイ・クロックが『マクドナルド』を立ち上げたのは50代。カーネル・サンダースが『ケンタッキーフライドチキン』を立ち上げたのは60代半ば、スティーブ・ジョブズは人生の後半に創造力を発揮した。経験の豊富な人たちの起業にもっと期待をしよう。若さ溢れるニューベンチャーのエネルギーが作り出すものも有用だが、経験と人脈と余裕を持った人たちが生み出す価値は計り知れない。
【プログラム】
12:00|受付開始
13:00|開会 主催者挨拶
13:15|基調講演
都爺絵 工一
(アート小学校教授、JUDO主宰)
14:00|基調報告1
「課題先進国ー日本。」
15:00|基調報告2
「 支えられる側から支える側へ」
15:30|事例発表
「アメリカAARP研究」
15:45|パネルディスカッション
「高齢者の就業を可能とする
もうひとつの市場社会 、ポストマーケット。」