日本においては「都市景観の向上」,「安全で快適な通行空間の確保」、「高度情報化社会や災害時のライフラインの信頼性への対応」等 を理由にした「電柱地中化」の議論がある。まるで電柱は邪魔者で、地中化により無電柱になると目の前の風景が一気に広がり、なんとなくバラ色の世界が待ってるような電柱悪を前提とした議論である。しかし、電柱は安全性やメンテナンスの機能性にも優れ、それによく見ると造形オブジェとしても立派な工業系アートであり、世界的建築家のコンクリート打ちっ放しの作品や世界的現代美術家の博覧会のタワーにも決してひけをとらない時代を象徴する歴史的建造物である。また、「電柱地中化」実現のためには莫大なコストとエネルギーが必要になってくる。「電柱地中化」はまさに、現存する資源やシステムの活用のイメージが掴めない美的感覚が硬直した人間の方便にすぎないのである。現在、日本社会には憲法改正をはじめ、少子高齢化問題、年金医療などの社会保障問題、財政赤字、震災復興や原発問題、そして地方分権や道州制の問題に至るまでビッグイシューが山積みである。今回の参議院選挙ではテーマが乱立し、本来であれば、これからの日本がどういう国のかたちを目指すのか、国家の枠組みを定めた最高法規はどうあるべきなのか、本質的な議論が交わされるべきであったが、各党とも乱立するテーマに対して、スローガンの連呼と枝葉末節な政策を繰り返すだけに終わってしまった。今のスタイルを続けたままで、いくら政治家や専門家が集まって、テクニカルな議論を進めても全く意味がなく、「電柱地中化」ーいくら制度や仕組みを変えても問題の本質的解決にはならない


現在、日本が抱えるBiggest Challengeは、高齢者が日本や世界各地の疲弊地区・災害地区・紛争地区に赴き、生きがいや意欲を持って働き、社会貢献することが喜びとすることで少子高齢化問題、年金医療などの社会保障問題、財政赤字、震災復興や疲弊地区の再生に至るまでビッグイシューが全て解決する。そして、そのことが世界の HECP ーHUMAN RIGHTS(ヒューマンライツ)ENVIRONMENT(エンバイロメント)COMMUNITY(コミュニティ)PUBLIC GOOD(パブリック・グッド)に対しての先進国モデルや国際貢献が日本のプレゼンスを示す事になる。また、こうしたビッグピクチャーのほとんどのことは国会などの議会を通すことなくピースバイピースによる個の力によるシェアーで実現可能である。「システムの逆転」の前にまずは「個の逆転」を目指す。その実現可能性は極めてシンプルである。













「ピースバイピースー個の逆転。」

 都爺絵 工一(アート小学校教授、JUDO主宰)


「ピースバイピース」のイメージの広がりは「群れ」と「バラバラ」という相反相関の概念です。「個の自立」を基軸としながら、それぞれの概念の弁証法的発展により、多層なパブリックを形成していくための重要なキーワードです。



14:00|基調報告1
「憲法の逆転」



改憲派も護憲派も原発派も反原発派も最初に結論ありきの「電柱地中化」の議論から入るのではなく、まずは、HECP ーHUMAN RIGHTS(ヒューマンライツ)ENVIRONMENT(エンバイロメント)COMMUNITY(コミュニティ)PUBLIC GOOD(パブリック・グッド)の主要テーマに対して、国際的な潮流を踏まえながら本質的な議論を深めていく事が必要ではないだろうか。そのうえで日本が目指すべき社会の実現のためにどうしても「電柱地中化」が必要だという声が国民の総意になれば、その時は民主主義のルールに基づいて粛々と進めていくべきである。HECPはこれからの日本人がグローバルな視点で自立と持続可能な身の丈にあった個の生活のあり方を考えるためのユニバーサルなスタンダードであると同時に、外交においても国際社会を舞台に堂々と世界と渡り合って交渉を展開していくための土台になるものである。いくら国内向けに威勢のいい言葉で煽動的な発言を繰り返しても、国際社会からのパッシングを受ければひとたまりもなく何も言えなくなってしまうのがこの国の現状である。国家や個人に確固たる信念がないからである。「電柱地中化」が自体が最終目的ではなく、その先にあるもの。世界から尊敬される自立した誇りある国づくりに目を向けたグローバルな視点での議論を積み重ねることにより、持続可能な自立した国家の形成と日本国民はこのように考えているということの理念を正々堂々と国際社会に示していくことが重要なのである。



15:00|基調報告2
「民主リベラルの逆転」



前回の選挙の大惨敗は、民主党のみならず、民主リベラル勢力の敗北とも言える。そして、民主リベラルへの不信感を引き起こした民主党の責任は重大である。小泉政権以降、政治が物語ではなく「オチ」と「テンポ」で進められてきた。話題のタレントをキャストに織り交ぜ、そのストーリーよりも、その場のその場の刺激で視聴率を取る、あのやり方である。民主党政権はその申し子として誕生したのであった。民主リベラルを標榜する政治家はどうしても、様々なテーマに対して一面の個性や権利を重んじるために、全体の整合性が図れず、どうしても政策を立体的に組み立てられないというドグマに陥ってしまう。個々の理念は立派であるが、多面体として成立しないのである。 政治理念を戦略に落とし込む立体的なアイデアがないから、どうしてもそれぞれの「面」にこだわってしまう。 本来、政治家に課された責務は、国民の視点なき欲求のキュビズムという抽象を正し、いわゆる一般意志としての政策の現実的実現を図ることである。民主党は国民のライフイズビューティフルに迎合と扇動を繰り返し、結果的に共にそのスパイラルの渦に陥ってしまった。政権交代の失敗はその延長線上にあったと言える。




15:30|基調報告3
「革命の逆転」


ブライアン・コーワンは「コーヒーの社交」のなかで、イギリス初のコーヒーハウスは1650年にオックスフォードに開らかれ、18世紀のはじめにはロンドンだけでも3000軒のコーヒーハウスがあったという。パリのコーヒー・ハウスは、新進気鋭の芸術家のたまり場として機能し、そこからパブロ・ピカソやモディリアーニといった、今に知られる芸術家たちを生み出してきた。また、イギリスのコーヒー・ハウスは「ペニー大学」と呼ばれ、1ペニー硬貨1枚で気軽にコーヒーを飲み、新聞や雑誌を読める場所として、大いに繁盛したそうだ。ビジネスや異業種交流の場としても、コーヒー・ハウスは利用され、さまざまな政治結社がこの建物の中から生まれている。実際、フランス革命の原動力になったのは、コーヒー・ハウスで身分を問わず交流した市民たちであると言われている。科学者も、この「ハウス」を自分のアイデアを披露する場として利用したりする者も現れた。現在、日本においてもコミュ二ティーカフェをはじめ、サイエンスカフェや哲学カフェ、アートのワークショップなどのユニークなカフェが全国各地に存在している。では、現在、日本の各地で展開されているコミュ二ティーカフェとホームエレクトロニクスカフェ・プログラム(HECP)はどう違うのだろうか?まず、第一にはHECPの活動の目的が社会変革にあるということである。それは、既存の行政や統治のシステムのいわゆる”打倒”ではなく、日本社会に蔓延する「完全神話」の払拭による、不完全・不細工・不揃いを許容するパレラルなもうひとつの市場社会の創造にある。第二にはその核になる個人のLIFE意識の変革。まず、「人権」、そして「障害感」、最後に「私的領域とパブリック」の問題だ。そして、第三には個々のピースは小さくても、その視点や戦略がドメスティックに留まらず、ピースバイピースに全世界を領域とした活動を目指していることである。日本国内の既存の政治やマスコミメディアを“いちいち”通すことないレファレンダムな活動は、国連などの様々なヒューマンライツの活動との連携も視野に入れたビッグピクチャーとして、日本のプレゼンスを世界に示していくことにある。


15:45|パネルディスカッション
JUDO are more exceed than big force.

「柔よく剛を制す。」



2013年10月10日(土)より随時開催予定。


    

 

JUDO設立に向けての

シンポジウム。


JUDOとは。」

JUSTICE DOING/Japan Universal Democrats Organization


◎参加資格    

JUSTICE DOINGー様々な領域で「正しいこと」を大胆突飛な発想で信念をもって活動されている方。思想・信条・年齢・性別・国籍は問いません。(ただし、現段階では国会議員及び地方議員などの職業政治家の皆様や既成政党党員の方のご参加はご遠慮頂いております。)

◎事前申込み制    ※申し込み方法については下記参照

TEL 06-7163-9255(home-electronics cafe 2514) Eメールはこちら

Those who would like to join the party,

please raise your hand.

What started out as a small work has evolved into a major project.

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