巨大な鉄塔が墓標のように並ぶ「鉄塔の街」

墓標のように並ぶ巨大な鉄塔
門真市の末広町と古川町にある古川橋変電所は関西各地に電力を供給するため、奈良の生駒山系や、遠くは岐阜の木曽川系水力発電所からの高圧電流が送電線を伝って送られてくる。高台にのぼると、住宅やマンションの上を15万4000ボルト、または7万7000ボルトの高圧送電線が走り、巨大な鉄塔が墓標のように並ぶ様子を一望できる。
この鉄塔の足元や送電線の真下にどれだけの人びとが暮らしているのかと想像すると信じ難い光景だ。
電磁波の影響もさながら、見た目もおぞましく、さらには地震などの災害で鉄塔が倒壊したらと考えると危険きわまりない状況だ。高圧送電線鉄塔や電波塔の建設による、健康被害や健康不安に対する地域住民の建設反対や撤去の運動が全国的に拡大しています。これらの鉄塔からは、人体に有害な電磁波が放出されており、欧米では十年以上も前から電磁波の人体に与える影響を疫学調査し、住宅・保育所・幼稚園・学校・子どもの遊び場・オフイス等の建設に厳しい規制をしています。近くに鉄塔が無くても、窓を開けると目の前に高圧送電線が通っている場合や地下1.5~2mに埋設された地下送電線近くに居住している場合には、鉄塔付近に居住する以上の電磁波被曝を受けています。

2001年1月4日付、週間宝石の記事によると、「大阪の門真市古川町では過去13年間で死亡した160人のうち82人がガン、そのうち18人が血液のガンといわれる白血病で死亡している。ガンの発生率は全国平均の20倍、白血病に至ってはなんと全国平均の100倍という異常な高さである。これは町に張りめぐらされた高圧送電線の影響とみられている」当社の実測では、門真市を中心に2km四方は2mG以上の磁場が放射しています。これは15万7000ボルトの高圧線、7万4千ボルトの地下送電線や変電所から放射される強力な磁場の影響によるものです。

京阪電鉄古川橋駅前は3~5mG,駅から50mのスーパー周辺は地下送電線の影響で
7mG~10mG、スーパーの1階は場所により2~20mG、6階の屋上駐車場では100mG以上を計測しました。問題の古川町は2mG前後ですが、変電所付近では50mG以上を計測しました。この測定結果により、2mG前後の微弱な被曝量にも関わらず住民の健康に悪影響を及ぼすことが実証できます。
また建物と送電線の距離が近づくにつれて磁場強度が極端に増加したり、目に見えない地下送電線からも相当な被曝量が計測されます。