［旧門真市街地区7］ジャパン家電の衰退

些末な多機能と”旨味”のないプロダクトデザイン

ジャパン家電の敗北。

今年3月期の業績でパナソニック7,800億円、シャープ2,900億円、ソニー2,200億円、と過去最悪の赤字を計上する。韓国のサムスン電子は11兆4,400億円の売上に対し、9,100億円の純利益、米国アップルは5兆4,100億円の売上に対し、何と2兆円純利益が予測。売上比較においても日本最大の日立で9兆3,200億円、三菱3兆6,500億、ソニー7兆1,800億、パナソニック8兆6,900億、シャープ3兆200億と、サムスンの後塵を拝している。終身雇用を経営の根幹としてきたパナソニックは、同社の歴史上初めて本社従業員7,000人のうち半数以上を削減する。パ社は子会社化した三洋電機の白物家電事業を中国ハイアールに売却するなど3万人削減し33万人の従業員となる。

日本家電企業は過度なマーケティング信奉に基づき、お客様主義と市場B層というあやふやなターゲットに振り回され、目先の数字を追いかけるあまりに自らがそのパラドックスに陥っていってしまった。組織が大きくなり、トップが製品開発の全体像を把握するのが難しくなるにつれ、革新的な商品は生まれてこなくなった。確かに日本の技術者やその技術はすごい。技術立国といわれるだけある。だが、それで儲かる時代は終わった。また、企業のイノベーションの捉え方が「今にない、新しい技術を作ること」というドグマに踊らせれてきたが、本当に必要なイノベーションというのは「未来社会のコモディティーを作ること」である。日本の工業化と製品開発の歴史は短いサイクルでデザインを更新し、大量生産を繰り返す米国型工業資本主義がベースにあった。

日本家電産業衰退の原因は、量販店普及と部品保有期間の履き違えであるといえる。常に新品を売らなきゃ存続できない家電量販店。毎年毎年メーカーに新製品を出させて需要喚起しなくちゃやっていけない体質になってます。アップルが同じ筐体を使いながら、次期機種の開発に実質約2年以上を使ってる。この体質を陰で支えているのが、メーカーのによる補修用交換部品の保有期間です。今や日本の家電は洗濯機・乾燥機で6年後の故障もはや修理不能。冷蔵庫やエアコンでも9年しか対応しません。日本がメイドイン・ジャパン神話を造れた最大の原因は故障しない・耐久性も段違いだったのが今や5～６年しか持たない”一番世界でプアな設計の家電”は日本製であると言われる始末です。また、日本で海外製品が売れなかった最大の理由がアフターサービスだったのにその一番肝心要のアフターサービスを量販店の販売量を維持する為に自ら捨て去ったんですから、家電産業が衰退するのも当たり前です。もう一度原点に帰って、長期間の耐久性を誇示したメイド・イン・ジャパンの信頼を取り戻してほしいものです。

なぜ、アップルのようなシンプルで魅力的なデザインの製品が作れないのか?
日本のプロダクトデザインにおいても、コンセプトモデルやプロトタイプ段階にはユニークなデザインであっても、商品として売れるモノにするために、エンジニアリング・マーケティンク・流通・販売と、デザインの前後に様々なクリアすべきハードルがある。こうした、ハードルを飛び越えるたびに、デザイン・アート性は削ぎ落とされ、”旨味”のないプロダクトデザインになってしまう。なぜアップルのようなシンプルで魅力的なデザインの製品が作れないのか? アップルの成功はオリジナルな技術を持っていたからではなく、既に存在する優れた技術をユーザーに繋ぐことが出来たから成功した。また、製品開発の姿勢としての垂直統合方式（クローズドポリシー）などが上げられるが、なによりジョブズという現代アーチストをも超えたカリスマ企業家の存在があった。その強烈なリーダーシップにより、アートとコモディティーが統合された魅力溢れる作品を世界に送り出した。わが国の場合はアートの市場が存在しないために、アートとコモディティーの統合教育を行う人材やノウハウも不足し、コンテンポラリーアートと商業デザインが二極化し、その間に大きな隙間ができてしまっている。また、アップルや大人のヨーロッパモダンのデザイン感性は大学や専門スクールでのデザイン教育だけは決して身につくものではなく、幼少期よりその文化に触れ、アートやモノづくりを体感しながら、感性は養われていくものである。この”アートとコモディティー”を理解できない限り、企業の生産活動は、いつまでもマーケティング性向や経済指数にたよらざるを得ないということになり、一般ユーザーはトレンドやメディアの情報による高級ブランドと低価格という二極化の中で、ほんとうに豊かな生活の幸福感や満足感を得ることはできない。
多くの日本の家電メーカーは、高付加価値をすなわち高機能と理解したために、製品は、著しく多機能化・高機能化した。ありふれた要素技術を組み合わせたユーザーがほとんど使わないような些末な機能が満載され、ファンシーなデザインにまとわれた一点モノとしての存在感もなく、大人の愛着や所有欲を満たすことのできないコモデティー商品が市場に氾濫してしまった。その結果、シンプルなデザインと低価格と広告戦略で世界を席巻するサムスン等の韓国家電やスタイリッシュなインテリアとして紹介されるフィリップス、ブラウン、デロンギなどの欧州家電の台頭を許してしまった。

I. State of the Global Environment and Key Challenges

II. Becoming a Leading Environmental Nation for a Better World

III. Eight Strategies to Be Implemented as Priorities in the Next One to Two Years

ArTU

KADAMO

reD HOUSE Gallery

Home-electronics cafe

JAPAN has great strengths in the electronics industry.

The art that is re-conscious gathers in KADAMO/JAPAN.

On earth what begins here?

2230

mohe

project

Human lights,Environment,Community,Public goods

BECOMING A LEADING ENVIRONMENTAL NATION

IN THE 21ST CENTURY:

JAPAN’S STRATEGY FOR A SUSTAINABLE SOCIETY

(Tentative Translation)

State of the Global Environment and Key Challenges

KDEP:Kadamo Development & Environment Program

Declaration of Miniature earth city